当サイトの記事は編集部が文部科学省・日本学術会議などの公的機関と各大学の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。学部・学科の構成や入試方式は年度によって変わるため、最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。
テレビやSNS、広告に興味があって、社会学部のメディア学科が気になっている。でも、映像を作る学科なのか、ニュースを読み解く学科なのか、いまひとつ分からないという方も多いはずです。
結論から言うと、社会学部のメディア学科は「作る」「読み解く」「仕組みを考える」の3つのどこに重心があるかで、学び方が大きく変わります。
この記事を読むと、メディア系の学科を自分の興味に合わせて見分け、資料やオープンキャンパスで何を確かめればいいかが分かります。
社会学部のメディア学科では何を学ぶ?
社会学部のメディア学科は、新聞・放送・インターネット・広告などのメディアが、人や社会とどう関わっているかを学ぶ学科です。社会学の考え方と調査の方法を土台にして、メディアを見ていきます。
『メディアを学ぶなら、マスコミ系の専門学校と何が違うの?』と思う方もいますよね。
実は、社会学部のメディア系の学科は、技術を身につけることだけが目的ではないんです。メディアが社会の中でどんな役割を持ち、人の考え方や行動にどう影響するかを考えるところに特徴があります。
日本学術会議がまとめた社会学分野の参照基準でも、社会学が扱う領域の一つに「メディア・情報・コミュニケーション」が挙げられています。社会学部の中にメディア系の学科やコースがあるのは、こうした学問の広がりがあるからです。
大学ごとに「学科」「専攻」「コース」の形が違う
社会学部メディア学科と一口に言っても、大学によって置かれ方が違います。1つの学科として独立している大学もあれば、社会学科の中の専攻やコースになっている大学もあります。
| 置かれ方 | 公式サイトで確認できた例 |
|---|---|
| 学科として独立 | 法政大学 社会学部 メディア社会学科、立教大学 社会学部 メディア社会学科、東洋大学 社会学部 メディアコミュニケーション学科、同志社大学 社会学部 メディア学科 |
| 学科の中の専攻 | 関西大学 社会学部 社会学科 メディア専攻、関西学院大学 社会学部の「メディア学」専攻(2026年4月からの新カリキュラム) |
| 学科の中のコース | 大東文化大学 社会学部 社会学科「メディアと情報コース」、明治学院大学 社会学部 社会学科「文化とメディア」コース |
| 社会学部以外の学部 | 立命館大学 産業社会学部 メディア社会専攻、東海大学 文化社会学部 広報メディア学科 |
最新の学科構成は変わることがあるので、各大学の公式サイトで確認してみてください。
「メディア社会学部」はある?
『メディア社会学部という学部を探しているけど、見つからない』という声もよく聞きます。
編集部が各大学の公式サイトで確かめた範囲では、メディアを学べる場所の多くは「社会学部の中のメディア社会学科」や「メディア専攻」という形でした。学部名だけで探すと見落としやすいので、学科・専攻・コースの名前まで見て探すのがおすすめです。
社会学部にどんな学科があるかの全体像は、社会学部の学科一覧でまとめています。
メディア系の学科は「作る・読み解く・仕組み」の3タイプで見分ける
学科名だけを並べても、違いはなかなか見えてきません。「何をする時間が長いか」で3つのタイプに分けると、自分に合う学科がぐっと探しやすくなります。
『どの学科もメディアって書いてあって、同じに見える』と感じますよね。
そこで、この記事ではメディア系の学び方を次の3タイプに分けてみます。どれか1つだけの学科は少なく、多くの学科は2つ以上を組み合わせています。大事なのは、その学科がどこに重心を置いているかです。
| タイプ | 何をするか | 授業やコースの例(公式サイトより) |
|---|---|---|
| 作る(制作) | 映像・ウェブ・広告などを実際に企画して作る | 法政大学「メディア表現コース」、長崎県立大学 国際社会学部「映像制作演習」、浦和大学 現代社会学科「メディアワークショップ」、大手前大学「メディアデザイン演習」 |
| 読み解く(分析) | ニュースやSNS、番組や広告を調べて分析する | 法政大学「メディア分析コース」、茨城大学 現代社会学科「メディア文化メジャー」、長崎県立大学「マスコミュニケーション論」 |
| 仕組みを考える(設計・社会) | メディアや情報が社会でどう働くか、どう設計するかを考える | 法政大学「メディア設計コース」、東洋大学 メディアコミュニケーション学科(情報学・社会情報学・マスコミ学の3領域)、立命館大学 メディア社会専攻「市民メディア」領域 |

作る(制作)タイプが向いている人
動画を撮ったり、SNSで発信したりするのが好きな方は、このタイプが気になるはずです。
例えば法政大学 社会学部 メディア社会学科では、映像・ウェブ・広告コンテンツの制作や分析などの実習があると紹介されています。大東文化大学 社会学部でも、学生自身がドラマやドキュメンタリー、ポッドキャスト、イベントを企画・制作するゼミがあるそうです。
ただ、社会学部の制作の授業は、作って終わりではありません。「誰に、何を、なぜ伝えるか」を考えるところまでがセットになっているのが一般的です。
読み解く(分析)タイプが向いている人
『同じニュースなのに、SNSとテレビで受け取り方が違うのはなぜ?』と気になったことはありませんか。
そんな疑問を持つ方には、分析のタイプが合いやすいです。長崎県立大学のマスコミュニケーション論では、ソーシャルメディアや偽情報・誤情報、生成AIの影響などを扱うと紹介されています。
茨城大学 人文社会科学部 現代社会学科のメディア文化メジャーでは、新聞・放送・インターネット・映画・マンガ・音楽などの現代メディアを学ぶそうです。マンガや音楽も研究の対象になるんですね。
仕組みを考える(設計・社会)タイプが向いている人
メディアそのものより、情報が社会にどう広がるかや、どう使えば役立つかに興味がある方はこのタイプです。
東洋大学 社会学部 メディアコミュニケーション学科は、情報学・社会情報学・マスコミ学の3つの学問領域で学ぶと紹介しています。立命館大学 産業社会学部のメディア社会専攻には、「メディア社会」「市民メディア」「メディア文化」の3つの領域があります。
情報の仕組みにもっと寄せて学びたい方は、情報社会学部の記事もあわせて読んでみてください。
- 休みの日に、動画や写真を「作る」時間と「見る」時間のどちらが長い?
- ニュースを見た時、内容より「なぜこう報じたのか」が気になる?
- SNSで話題が広がる流れや、広告の仕組みに興味がある?
例えば、動画編集が好きだけれど、最近はネットのうわさの広がり方も気になっている高校2年生の場合を考えてみましょう。制作と分析の両方を持つ学科を2〜3校選び、時間割の中でどちらの授業が多いかを比べると、自分に合う場所が見えてきます。
1つ目で「作る」が長い方は制作タイプ、2つ目に当てはまる方は分析タイプ、3つ目に当てはまる方は仕組みタイプに近いです。迷ったら、2つのタイプを持つ学科を候補に入れておきましょう。
社会学部メディア学科がある大学の探し方
社会学部のメディア系の学科がある大学を探す時は、学部名ではなく2つの点で絞り込みます。「学科・専攻・コース名」と「何年生からコースに分かれるか」を見ると、効率よく候補を出せます。
『大学社会学部メディアで調べても、たくさん出てきて選べない』という方も多いはずです。
ここでは、編集部が公式サイトで確かめた大学を、学び方の形で分けてみました。大学の良し悪しを比べる表ではなく、探し始める時の入口として使ってみてください。
学科・専攻・コースの名前で探す
メディア系の学びは、名前にいくつかの型があります。名前の型を知っておくと、大学の学部一覧ページで見つけやすくなります。
| 名前の型 | 例 |
|---|---|
| メディア社会学科 | 法政大学 社会学部、立教大学 社会学部 |
| メディアコミュニケーション学科 | 東洋大学 社会学部 |
| メディア学科・メディア専攻 | 同志社大学 社会学部 メディア学科、関西大学 社会学部 社会学科 メディア専攻 |
| メディア社会専攻 | 立命館大学 産業社会学部 |
| 〇〇とメディア、メディアと〇〇のコース | 明治学院大学「文化とメディア」、大東文化大学「メディアと情報コース」 |
| 社会情報系の専攻 | 中央大学 文学部 人文社会学科 社会情報学専攻 |
中央大学には社会学部はありませんが、文学部の社会情報学専攻で、メディア・コミュニケーションやメディア文化を理論と実践で学べると紹介されています。名前に「社会学部」とつかない場所にも候補があるんです。
MARCHや関関同立の中での違いを知りたい方は、MARCH・関関同立の社会学部で学科ごとに紹介しています。
コースに分かれる時期で探す
入学した時から学科が決まっている大学と、入学後にコースや専攻を選ぶ大学があります。
例えば大東文化大学は2年次から3つのコースに分かれます。明治学院大学 社会学部 社会学科も2年次からコースを選び、人数制限はなく、他のコースの講義も履修できると紹介しています。関西学院大学は、3年生のゼミ選択で専攻が決まる仕組みです。
『まだ制作か分析か決められない』という方は、後から選べる大学を候補に入れると安心です。
入学後に選べる大学でも、人数や条件があることがあります。選べる時期と決まり方は、資料や公式サイトで確かめておきましょう。
学部全体のプログラムにも目を向ける
メディア系の学科を選んでも、ほかの学科の学びを組み合わせられる大学があります。
例えば立教大学 社会学部には、3学科の授業を組み合わせる「国際社会コース」があります。2025年度からは「SDS(ソーシャルデータサイエンス)コース」も始まっています。同志社大学 社会学部は、主専攻を1つ選び、副専攻を7分野から選ぶ仕組みです。
『メディアも学びたいし、データの扱い方も身につけたい』という方は、こうした学部全体のプログラムも候補選びの材料にしてみてください。
大学の探し方をもっと広く知りたい方は、社会学部がある大学の探し方も参考にしてみてください。
オープンキャンパスと資料で確かめたい5つのこと
学科の名前やパンフレットの写真だけでは、制作の時間がどれくらいあるかは分かりません。時間割の例と、卒業論文や作品のテーマを見せてもらうのがいちばんの近道です。
『オープンキャンパスに行っても、何を聞けばいいか分からない』という方も大丈夫です。
次の5つを、メモ帳に書いて持っていきましょう。答えをもらったら、3タイプのどれに近いかを横に書き込んでおくと、後で比べやすくなります。
- 1年生と2年生の時間割の例を見せてもらう
- 制作の実習が、何年生から、どんな機材で行われるかを聞く
- 卒業論文や卒業制作のテーマの例を見せてもらう
- 社会調査実習や、社会調査士の資格に対応した科目があるかをシラバスで探す
- コースや専攻を選ぶ時期と、ほかのコースの授業を取れるかを聞く
卒業論文のテーマで学科の中身が見える
卒業論文のテーマは、その学科で学生が何を考えているかがよく分かる手がかりです。
例えば中央大学 社会情報学専攻の卒論テーマの例には、「動画投稿サイトのコメント欄に寄せられるコメントの分析」があります。大手前大学 メディア・社会学専攻では、「アニメ聖地巡礼(舞台探訪)」におけるファンの役割、という研究テーマの例が紹介されています。
こうしたテーマの例を見て「自分もこういうことを調べてみたい」と思えたら、その学科は候補に入れやすいです。
社会調査の科目もチェックしておく
メディア系の学科でも、アンケートやインタビューで調べる力は大きな武器になります。
社会調査協会によると、社会調査士は大学で標準カリキュラムに対応した科目を履修すると卒業時に取得できる資格です。社会学部・福祉学部・経営学部など、さまざまな分野の学生が取得していると紹介されています。
分析タイプや仕組みタイプに興味がある方は、取得できる大学かどうかを資料で見ておきましょう。
パンフレットの制作実習の写真だけを見て、「毎日作品を作れる」と思い込んでしまうことです。実習が何年生から、週に何コマくらいあるのかは、時間割の例で確かめておきましょう。

社会学部のメディア学科でよくある相談
知恵袋などでよく見かける相談を3つ選び、要点をまとめて答えます。
相談1:社会学部のメディア学は、文系?理系?
『メディアって機械やプログラミングも使いそうだけど、文系で大丈夫?』という相談です。
結論から言うと、社会学部メディアの授業は、文章を読んで考えたり、調査をしてまとめたりする時間が中心です。文系の学びが土台になっていると考えてよいでしょう。
ただ、仕組みタイプの学科では、データや情報技術に触れる授業もあります。例えば東洋大学のメディアコミュニケーション学科は、学問領域に情報学を含めています。数字やデータを扱う授業があるかは、カリキュラムで見ておきましょう。
相談2:経営やマーケティングも学びたいけど、つながりはある?
『もともと経営やマーケティングに興味があったけど、メディア社会学科でも学べる?』という相談もよく見かけます。
実は、広告やブランドは、メディア系の学科でよく扱われるテーマなんです。例えば浦和大学 現代社会学科には「広告・PR論」や「マーケティングの基礎」があります。目白大学 社会情報学科には「マーケティング・ブランド」というユニットがあります。
広告を「作る」側から学びたいのか、「消費者がどう受け取るか」を学びたいのかで、選ぶ学科が変わります。授業名の一覧で、広告やマーケティングの科目がいくつあるかを数えてみてください。
相談3:MARCHのメディア学科だと、マスコミへの就職に有利?
『同じMARCHでも、社会学部メディア学科の方がマスコミに強いの?』という相談です。
学科名だけで就職の有利・不利は決まりません。どの業界に進むかは、学生一人ひとりの学び方や活動によって変わるからです。
確かめられるのは、学科の中にマスコミの現場とつながる授業があるかどうかです。例えば明治学院大学 社会学部 社会学科は、放送・出版・広告などの外部講師による表現・実践関連の科目を置いていると紹介しています。気になる大学の資料で、こうした授業や進路の紹介ページを読み比べてみましょう。
志望校を2〜3校に絞る時の考え方
候補が見えてきたら、3タイプの重心、コースを選ぶ時期、キャンパスの3点で並べてみましょう。表にすると、気持ちだけで決めずに済みます。
『どの大学も面白そうで、決められない』というのは自然なことです。
ここでは、絞り込む時に使える判定表を作ってみました。自分の状況の行を見て、右の列の考え方を参考にしてみてください。
| あなたの状況 | 重く見る点 | 考え方 |
|---|---|---|
| 作品づくりを4年間続けたい | 制作の実習の量と時期 | 1年生から実習がある学科を優先する |
| ニュースやSNSを研究したい | 分析系の授業と卒論テーマ | 卒論テーマの例が自分の関心に近いかを見る |
| 制作か分析か決められない | コースを選ぶ時期 | 2年次以降に選べる学科を候補に残す |
| 社会学の他の分野も学びたい | 他学科・他コースの授業を取れるか | 学科横断のプログラムがあるかを見る |
| 通いやすさも大事 | キャンパスと学年配置 | 学年によってキャンパスが変わるかを確かめる |
例えば明治学院大学は、1・2年次は横浜キャンパス、3・4年次は白金キャンパスで学ぶと紹介しています。大東文化大学も1〜2年次と3・4年次でキャンパスが分かれます。通学のイメージも、資料で確かめておきたいところです。

資料をそろえて見比べる
ここまで来たら、気になる大学を2〜3校に絞って、資料を取り寄せて比べてみましょう。パンフレットと学部案内を並べて、時間割の例と卒論テーマのページを見比べるのがおすすめです。
資料の取り寄せ方や、届いた資料の見比べ方は社会学部の大学資料請求で詳しく紹介しています。
社会学部ドットコム
気になる社会学部の資料を取り寄せて比べたい方へ
社会学部は、同じ学部名でも学科・コース・取れる資格・キャンパスが大学ごとに違います。気になる大学を2〜3校に絞ったら、資料を取り寄せて同じ観点で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と、届いた資料の見比べ方をまとめました。
無料社会学部の資料請求で比べる方法を見る学部・学科の構成や入試方式は年度で変わります。最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。
よくある質問
社会学部メディア学科と、メディア社会学科は何が違いますか?
名前の違いは大学ごとの呼び方によるもので、学ぶ内容は学科ごとに違います。名前より、制作・分析・仕組みのどこに重心があるかで比べるのがおすすめです。
社会学部のメディアコミュニケーション学科では何を学びますか?
東洋大学 社会学部 メディアコミュニケーション学科の場合、情報学・社会情報学・マスコミ学の3つの学問領域で学ぶと紹介されています。詳しい科目は大学のカリキュラムで確かめてみてください。
映像を作った経験がなくても大丈夫ですか?
出願の条件に制作経験があるかどうかは、募集要項で確かめられます。入学後に制作の実習が何年生からあるか、どんな基礎の授業があるかも、オープンキャンパスで聞いておくと安心です。
メディア系の学科で取れる資格はありますか?
社会調査士に対応した科目を置く大学があります。大学によっては、教員免許や司書などの課程を置いていることもあるので、資料の資格のページで確かめましょう。
まとめ
- 社会学部のメディア学科は、メディアと社会の関わりを社会学の考え方で学ぶ学科
- 学科として独立している大学と、専攻やコースになっている大学がある
- 「作る」「読み解く」「仕組みを考える」の3タイプで重心を見ると選びやすい
- オープンキャンパスでは時間割の例と卒論テーマを見せてもらう
- 候補を2〜3校に絞り、資料をそろえて見比べる





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