社会学部のおすすめ大学の選び方|自分に合う大学を見つける基準

社会学部のおすすめ大学を、テーマ・資格・場所・学び方の4つの条件で選ぶ方法を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が文部科学省・日本学術会議などの公的機関と各大学の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。学部・学科の構成や入試方式は年度によって変わるため、最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。

社会学部に行きたい気持ちは固まったけれど、おすすめの大学がどこなのか分からない。ネットで調べても意見がばらばらで、余計に迷ってしまったという方も多いはずです。

結論から言うと、社会学部のおすすめ大学は人によって変わります。学びたいテーマ・取りたい資格・通える場所・学び方の4つの条件を決めると、あなたにとっての候補が自然に絞れますよ。

この記事を読むと、4つの条件で候補を絞るワークシートの使い方と、目的別の候補の例が分かります。

目次

社会学部のおすすめ大学は人によって違う

先に結論

社会学部は、大学ごとに学科やコースの分け方がとても違う学部です。だから「誰にとってもおすすめの1校」は決めにくく、自分の条件に合うかで選ぶのが近道なんです。

『結局、社会学部でいい大学ってどこなの?』と聞きたくなりますよね。その気持ちはよく分かります。

ただ、社会学で学べるテーマはとても広いんです。日本学術会議の参照基準では、家族、ジェンダー、地域社会、メディア、国際社会など、たくさんの研究対象が挙げられています。

大学によって、そのうちどこに力を入れているかが違います。メディアを学びたい人にとっての候補と、福祉の資格を取りたい人にとっての候補は、重ならないこともあるんです。

「いい大学」の基準を言い換える

よく聞く「いい大学」の基準も、自分の条件に言い換えると比べやすくなります。

よく聞く基準自分の条件への言い換え
有名な大学学びたいテーマの学科・コースがあるか
就職に強そう取りたい資格や、目指す進路に合う科目があるか
雰囲気が良さそうゼミの人数や、実習・フィールドワークの形が合うか
通いやすい学年ごとのキャンパスと通学時間が現実的か

社会学部でどんなことを学ぶのかを先に知りたい方は、社会学部とは?何を学ぶ学部かから読んでみてください。

この記事での「おすすめ」の言い方

この記事では、大学の順位や良し悪しは書きません。各大学の公式サイトで確認できた学科・コース・資格をもとに「こういう人は候補に入れやすい」という形で紹介します。

4つの条件で候補を絞るワークシート

観点を変えると

「おすすめの1校」を探すのではなく、4つの条件を順番に書き込むワークシートで候補を絞ります。条件ごとに当てはまる大学を書き出していくと、最後に残った大学があなたの候補です。

『条件と言われても、何から決めればいいの?』という方もいますよね。次の順番で、ノートに書き込んでみてください。

条件自分に聞くこと書き込む例
1. 学びたいテーマ社会のどんな話題に興味がある?メディア、福祉、心理、地域、国際など
2. 取りたい資格卒業までに取りたい資格はある?社会調査士、教員免許、社会福祉士の受験資格など
3. 通える場所家から通う?一人暮らしもあり?首都圏、関西、地元の県内など
4. 学び方どんな授業の形が合いそう?少人数ゼミ、フィールドワーク、通信制など
学びたいテーマ・取りたい資格・通える場所・学び方の4つの条件で社会学部の大学を絞るワークシートの図解

ワークシートの使い方

条件は、1から順に決める必要はありません。決めやすいものから埋めていきましょう。

ワークシートで候補を絞る流れ
  1. 4つの条件のうち、決まっているものに印をつける
  2. 印をつけた条件に当てはまる学科・コースを書き出す
  3. 残りの条件で、書き出した大学を絞り込む
  4. 3〜5校まで減ったら、公式サイトで学科のページを読む
  5. 2〜3校に絞って資料を取り寄せる

例えば、福祉の資格を取りたいことだけは決まっている高校2年生の場合です。まず条件2で社会福祉士の受験資格がめざせる学科を書き出し、そのあと条件3の通える場所で絞ります。

『全部の条件がまだぼんやりしている』という方は、条件1のテーマだけでも十分です。テーマが決まると、ほかの条件も考えやすくなりますよ。

保護者の方と一緒に決める時は

進路は、家族と話し合いながら決めることが多いですよね。ワークシートは、そのまま家族との話し合いの材料になります。

例えば、こんな会話から始めると、お互いの考えが見えやすくなります。

「福祉の資格は取りたいけど、一人暮らしはまだ考えていない」
「それなら、家から通える範囲で、資格が取れる学科を先に探してみようか」

保護者の方にとって気になるのは、通学時間や学費、卒業後の進路のことが多いはずです。学費は大学や入学年度で変わるので、候補が絞れた段階で資料や公式サイトで一緒に確かめましょう。

家族で話す前に決めておくこと
  • 4つの条件のうち、自分が譲れないもの
  • 家族に相談したいもの(場所・学費など)
  • まだ決めなくていいもの

よくある失敗

ワークシートでよくある失敗
  • 大学名から書き始めてしまい、条件で比べられなくなる
  • 学部の名前だけ見て、学びたい学科やコースがあるかを確かめない
  • 資格の名前だけ見て、どの学科で取れるかを確かめない

条件1:学びたいテーマ別の候補

先に結論

テーマで探す時は、学部名より学科・コース・専攻の名前を見ます。同じテーマでも、大学によって学科として独立していたり、コースの1つだったりします。

ここでは、各大学の公式サイトで確認できた学科・コース名から、テーマ別の候補の例を紹介します。順位ではなく、探し始めるための例として見てくださいね。

学びたいテーマこういう人は候補に入れやすい(公式サイトで確認した学科・コース)
メディアを作る・分析する法政大学 社会学部 メディア社会学科(メディア表現・メディア分析・メディア設計の3コース)、立教大学 社会学部 メディア社会学科
データや調査立教大学 社会学部のSDS(ソーシャルデータサイエンス)コース、中央大学 文学部 社会情報学専攻(社会調査法・プログラミング・データ分析)
福祉明治学院大学 社会学部 社会福祉学科、浦和大学 社会学部 総合福祉学科
心理関西大学 社会学部の心理学専攻、東洋大学 社会学部 社会心理学科
地域・観光目白大学 社会学部 地域社会学科(観光・まちづくりコースなど)、浦和大学 社会学部 現代社会学科(観光・文化のフィールド)
国際・多文化東洋大学 社会学部 国際社会学科、長崎県立大学 国際社会学部

テーマ選びの具体例

メディアに興味があるけれど、制作か分析かまだ決めていない高校2年生の場合を考えてみます。法政大学のメディア社会学科は、映像・ウェブ・広告コンテンツの制作や分析などの実習があるとしています。

一方で、データを使って社会を読み解きたい人なら、立教大学が2025年度から設けたSDSコースも候補に入ります。同じ「メディア」「情報」でも、作る側か調べる側かで候補が変わるんです。

テーマごとの学科の違いは、社会学部の学科一覧で詳しく紹介しています。

テーマがまだ決まらない時は

『興味のあるテーマと言われても、思いつかない』という方もいますよね。そんな時は、普段なんとなく気になっていることから逆にたどってみてください。

普段気になっていること近いテーマ
SNSでの話題の広がり方が気になるメディア・情報
地元の商店街や観光地のこれからが気になる地域・観光
困っている人を支える仕事に関心がある福祉
人がなぜそう行動するのかが気になる心理
外国にルーツのある人との暮らしが気になる国際・多文化

1つに決めきれなくても大丈夫です。2つのテーマを両方学べる大学を探す、という考え方もできますよ。

例えば明治学院大学の社会学科は、コースに人数制限がなく、他のコースの講義やゼミも履修できると公式サイトに書いています。迷っている人にとっては、こうした仕組みも比べるポイントになります。

条件2〜4:資格・通える場所・学び方で絞る

先に結論

テーマで候補が集まったら、資格・場所・学び方の3つで絞ります。資格は「どの学科で取れるか」、場所は「学年ごとのキャンパス」、学び方は「ゼミや実習の形」まで見るのがコツです。

取りたい資格で絞る

社会学部で取れる資格の代表は、社会調査士です。社会調査協会によると、社会調査士科目を置く大学で決められた科目の単位を取れば、卒業時に取得できます。

取りたい資格候補に入れやすい例(公式サイトで確認)
社会調査士明治学院大学 社会学科、大東文化大学 社会学部、目白大学 社会学部の2学科
社会福祉士の受験資格明治学院大学 社会福祉学科(ソーシャルワークコース)、浦和大学 総合福祉学科
教員免許(中学社会・高校地歴公民など)明治学院大学 社会学科、目白大学 地域社会学科
小学校の教員免許立命館大学 産業社会学部 子ども社会専攻
認定心理士大東文化大学 社会学部、浦和大学 総合福祉学科

資格は、同じ大学でも学科やコースで取れるものが違います。資料では「資格の名前」と「取れる学科」をセットでメモしておきましょう。

資格で選ぶ時によくある失敗
  • 社会学部ならどこでも社会福祉士の受験資格がめざせると思い込む
  • 教員免許の教科を確かめず、教えたい教科の免許が取れない学科を選ぶ
  • 資格のための科目が多く、時間割がきつくなることを知らずに入学する

社会福祉士の受験資格は、大学で指定科目を修めて卒業することが条件の1つです。指定科目を開講しているかどうかは大学・学科ごとに違うので、資料で確かめておきましょう。

通える場所で絞る

場所で絞る時は、学年ごとに通うキャンパスを確かめます。例えば明治学院大学は1・2年次が横浜キャンパス、3・4年次が白金キャンパスです。

大東文化大学の社会学部も、1〜2年次が埼玉の東松山キャンパス、3・4年次が東京の板橋キャンパスです。

また、東京の大学でも都心にあるとは限りません。法政大学の社会学部は東京都町田市の多摩キャンパス、中央大学の文学部は東京都八王子市の多摩キャンパスです。

通学時間を調べる時は、大学名ではなく学部のキャンパス名で経路を検索してみてください。朝の1限に間に合う時間に家を出られるかも、あわせて考えておくと安心です。

『入学してからキャンパスが変わるなんて知らなかった』ということも。地域ごとの大学の探し方は社会学部がある大学の探し方で紹介しています。

学び方で絞る

授業の形が合うかどうかも、4年間の満足を左右します。少人数のゼミが早くから始まるか、外に出て調べる授業があるかを見てみましょう。

学び方の好み公式サイトで確認できた例
1年生から少人数で学びたい大東文化大学(1年次の導入ゼミから4年間少人数ゼミ)、目白大学 地域社会学科(1年次から少人数ゼミ)
現地で調べる授業がしたい大東文化大学の社会調査実習(山形県鶴岡市での現地調査)、明治学院大学 社会学科の「フィールドワーク主義」
海外で学ぶ機会がほしい長崎県立大学 国際社会学部(海外語学研修が必修)
働きながら学びたい佛教大学 通信教育課程 社会学部、大手前大学 通信教育部 現代社会学部
資格・通える場所・学び方の条件で、社会学部の候補を絞り込む考え方を示した図解
3つの条件で絞る時に確かめること
  • 取りたい資格が、自分の入りたい学科・コースで取れるか
  • 4年間のうち、どの学年をどのキャンパスで過ごすか
  • ゼミが何年生から始まり、何人くらいで学ぶか
  • 社会調査実習やフィールドワークがあるか

最後は資料で読み比べる

ワークシートで2〜3校に絞れたら、資料を取り寄せて中身を読み比べましょう。学科の時間割の例や、ゼミのテーマは、資料やオープンキャンパスでよく分かります。

資料で比べるポイントは、社会学部の大学資料請求|取り寄せて比べる7つのポイントにまとめています。気になる大学を2〜3校に絞って、同じ表で並べてみてください。

社会学部ドットコム

気になる社会学部の資料を取り寄せて比べたい方へ

社会学部は、同じ学部名でも学科・コース・取れる資格・キャンパスが大学ごとに違います。気になる大学を2〜3校に絞ったら、資料を取り寄せて同じ観点で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と、届いた資料の見比べ方をまとめました。

無料社会学部の資料請求で比べる方法を見る

学部・学科の構成や入試方式は年度で変わります。最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。

目的別に見る候補の組み合わせ例

先に結論

4つの条件を組み合わせると、同じ社会学部志望でも候補はまったく違う顔ぶれになります。ここでは、よくある目的ごとに、どんな候補の集め方になるかを例で紹介します。

『自分の場合だと、どうなるんだろう』とイメージしにくいですよね。目的ごとの集め方を、表にまとめてみました。

目的の例先に決める条件候補の集め方
メディア業界を目指したい首都圏の高校生テーマと場所関東のメディア系の学科・専攻を書き出し、制作の実習があるかで絞る
社会福祉士の受験資格を取りたい資格指定科目がある社会福祉学科・福祉系の学科を書き出し、通える場所で絞る
地元の国公立で社会学を学びたい場所人文社会科学部や〇〇社会学部まで広げて、社会学の学科・コースを探す
働きながら学び直したい社会人学び方通信制の社会学部や社会学系の学科を探し、スクーリングの形で比べる

地元の国公立で探す場合

国立で「社会学部」という名前の学部は、一橋大学だけです。ただ、静岡大学の人文社会科学部 社会学科や、茨城大学の人文社会科学部 現代社会学科のように、ほかの学部名で社会学を学べる国立大学があります。

学び直しの社会人の場合

通信制で社会学部を置いている例が、佛教大学の通信教育課程です。社会学部に現代社会学科と公共政策学科があります。

大手前大学の通信教育部 現代社会学部では、社会調査士や認定心理士などの資格・課程が案内されています。通学との違いは、通信制大学で社会学を学ぶで紹介しています。

社会学部の大学選びのよくある相談

先に結論

大学選びの相談では「社会学部でおすすめの大学を教えて」「社会学部と法学部ならどちらがおすすめ?」「併願校をどう選ぶ?」がよく見られます。どれも、条件を先に決めると答えが出しやすくなります。

ここでは、社会学部の大学選びでよく見かける相談を、編集部で要約して答えます。

社会学部でおすすめの大学を教えてほしい

『社会学部のある大学で、おすすめを教えてください』という相談はとても多いです。答える人の好みで回答が変わるので、たくさん読むほど迷ってしまいがちなんです。

人に聞く時は、4つの条件を添えて聞くと、自分に合った答えが返ってきやすくなります。例えば、こんな聞き方です。

「メディアの分析に興味があって、首都圏から通えて、社会調査士を取りたいです」
「それなら、メディア系の学科があって、社会調査士が取れる大学から探してみよう」

社会学部と法学部、どちらがおすすめ?

『社会学部と法学部の両方に興味がある』という相談もよく見かけます。どちらが上ということはなく、学びたいことの中心がどちらにあるかで決まります。

学部ごとの違いは、社会学部と経済学部・法学部の違いで詳しく紹介しています。

併願校をどう選べばいい?

『第一志望の社会学部と一緒に、どこを受ければいいか』という相談もあります。併願校も、4つの条件のうち譲れないものだけは合わせておくと、入学後に後悔しにくくなります。

入試方式の名前や日程の調べ方は社会学部の入試の調べ方で紹介しています。

併願校を選ぶ時に確かめること
  • 第一志望と同じテーマの学科・コースがあるか
  • 入試方式と試験日が、第一志望と重なっていないか
  • 取りたい資格が、併願校でも取れるか

よくある質問

社会学部の大学を順位で並べた情報は参考になりますか?

順位は、何を基準に並べているかで結果が変わります。順位よりも、学びたいテーマの学科やコースがあるか、取りたい資格が取れるかで比べる方が、自分に合った大学を選びやすくなります。

社会学部のいい大学は、どうやって見分ければいいですか?

「いい」の中身を、学科・資格・キャンパス・学び方の条件に言い換えてみてください。条件ごとに公式サイトで確かめれば、自分にとっての「いい大学」が見えてきます。

国立大学の社会学部も候補に入れたいです。

国立で「社会学部」という名前の学部は一橋大学だけですが、人文社会科学部などの中で社会学を学べる国立大学もあります。詳しくは国立大学の社会学部の記事で紹介しています。

社会学部のおすすめ大学を、オープンキャンパスで見分けるコツはありますか?

学科の時間割の例を見せてもらい、1年生でどんな科目を学ぶかを確かめるのがおすすめです。社会調査実習やゼミのテーマも聞いておくと、4年間の学び方がイメージしやすくなります。

社会学部のおすすめの大学は、いつごろまでに決めればいいですか?

高2のうちに条件を決めてオープンキャンパスに行き、高3で入試方式と日程を確かめる流れにすると余裕が持てます。総合型選抜を考えるなら、高3の夏までに候補を絞っておくと準備しやすいです。

国立大学の候補を知りたい方は国立大学の社会学部、MARCHや関関同立の社会学部を比べたい方はMARCH・関関同立の社会学部も読んでみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 社会学部のおすすめ大学は人によって違うので、自分の条件で選ぶ
  • 条件は、学びたいテーマ・取りたい資格・通える場所・学び方の4つ
  • テーマは学部名より、学科・コース・専攻の名前で探す
  • 資格は取れる学科、場所は学年ごとのキャンパスまで確かめる
  • 2〜3校に絞ったら、資料で同じ表に並べて読み比べる
社会学部ドットコム

社会学部ドットコム 編集部

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