社会学部の入試|科目・推薦・総合型選抜の調べ方

社会学部の入試を、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜の種類と時期で整理して紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が文部科学省・日本学術会議などの公的機関と各大学の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。学部・学科の構成や入試方式は年度によって変わるため、最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。

社会学部を受けたいけれど、入試の種類が多くて何から調べればいいか分からない、という方も多いはずです。推薦や総合型選抜も気になりますよね。

結論から言うと、社会学部の入試は「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」の3つに分けて、いつ何で評価されるかを先に並べると整理できます。

この記事を読むと、社会学部の入試の調べ方と、志望理由に使える「自分の問い」の見つけ方が分かります。

目次

社会学部の入試は大きく3つに分かれる

先に結論

大学の入試は、文部科学省の大学入学者選抜実施要項で「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」の3つに分けられています。社会学部も、この3つを軸に大学ごとの方式を組み合わせています。

『入試の名前がたくさんあって、どれが何なのか分からない』と思いますよね。

大学ごとに呼び方は違っても、もとになる分け方は共通です。2027年4月に入学する人向けの「令和9年度大学入学者選抜実施要項」の定義を、やさしく言いかえてみました。

入試の種類主に何で評価される?特徴
一般選抜学力検査や小論文など調査書や面接などを組み合わせることもある
学校推薦型選抜出身高校の校長の推薦と調査書自分の意思だけでは出願できず、推薦の条件がある
総合型選抜詳しい書類審査と、時間をかけた面接など能力・適性、学ぶ意欲や目的意識を総合的に見る

総合型選抜は、以前「AO入試」と呼ばれていた入試にあたります。今でも大学によっては、AOという言葉を方式の名前に残しています。

総合型選抜で見られること

要項では、総合型選抜について、志願者本人が書く資料を評価に活用するとしています。例として、活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書が挙げられています。

さらに、ディベートや集団討論、プレゼンテーション、口頭試問などの面接による評価を行うことになっています。小論文やプレゼンテーション、教科・科目のテストなどのうち、1つ以上を使うことも定められています。

学校推薦型選抜で見られること

学校推薦型選抜は、出身高校の校長の推薦にもとづき、調査書を主な資料にして評価する入試です。要項は、推薦の条件をできるだけ具体的に決めて、募集要項などで示すよう求めています。

学校推薦型選抜の募集人員は、学部などの募集単位ごとに、入学定員の5割を超えない範囲とされています。面接による評価も行われます。

要項の原文は、文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項(PDF)で読めます。

「いつ・何で評価されるか」で並べた入試の時期表

観点を変えると

入試の種類を名前で覚えるより、「いつ出願して、いつ結果が出て、何で評価されるか」の時期表で見ると、自分がいつまでに何をすればいいかが分かります。

『結局、どの入試がいつあるの?』という疑問はよく聞きます。

要項に書かれている令和9年度(2027年4月入学)の日程の決まりを、時期の順に並べてみました。各大学の日程は、この決まりの範囲で大学ごとに決まります。

時期入試の種類決まりの内容主に何で評価される?
2026年9月1日以降総合型選抜出願の受付を始められる志望理由書などの書類、面接、小論文など
2026年11月1日以降総合型選抜結果を発表できる
2026年11月1日以降学校推薦型選抜出願の受付を始められる推薦書、調査書、面接など
2026年12月1日以降学校推薦型選抜結果を発表できる
2027年1月16日・17日大学入学共通テスト(本試験)共通テストを使う入試の試験教科・科目の学力
2027年2月1日〜3月25日一般選抜(各大学の試験)大学ごとの試験期日教科・科目の学力、小論文など
2027年3月31日まで一般選抜合格者の発表
社会学部の入試を、総合型選抜・学校推薦型選抜・共通テスト・一般選抜の順に時期で並べた時期表の図解

時期表を見ると、総合型選抜がいちばん早く、次に学校推薦型選抜、最後に一般選抜という順番だと分かりますね。

共通テストの追試験は2027年1月23日・24日です。帰国生徒や社会人向けの選抜は、この日程によらなくてもよいとされています。

高1・高2・高3でしておきたいこと

時期表から逆算すると、学年ごとにやっておきたいことが見えてきます。

学年しておきたいこと
高校1年生社会学部で何を学ぶかを知り、気になるニュースや疑問をメモしておく
高校2年生オープンキャンパスに行き、気になる大学の入試方式の名前を書き出す
高校3年生の春〜夏受ける入試の種類を決め、志望理由書や小論文の準備を始める
高校3年生の秋以降総合型・学校推薦型の出願、一般選抜に向けた教科の仕上げ

総合型選抜を考えているなら、高3の夏までに志望理由の中身を固めておきたいところです。出願の受付が9月から始まる大学もあるからです。

社会学部そのものの学びを知りたい方は、社会学部とは?何を学ぶ学部かを先に読んでおくと、志望理由も書きやすくなります。

大学ごとに違う入試方式の名前と、その確かめ方

先に結論

社会学部の入試方式は、同じ種類でも大学によって名前が違います。志望校の入試ガイドや募集要項から、方式の名前をそのまま書き出して表にすると、比べやすくなります。

『自己推薦、AO、公募制……。名前が違うと、同じ入試なのか分からない』と混乱しますよね。

実際に、大学の公式サイトで確認できた入試方式の名前を並べてみます。

大学・学部公式サイトに載っている入試方式の名前(一部)
大東文化大学 社会学部総合型選抜(前期・中期・後期、各「育成型」あり)、総合型選抜(基礎学力テスト型)、一般選抜(多面的評価型)など
明治学院大学 社会学部自己推薦AO入学試験(総合型選抜)、学校推薦型選抜、一般入学試験 全学部日程・A日程・B日程など
目白大学 社会学部総合型選抜、学校推薦型選抜(指定校・公募・チアリーディング)、全学部統一選抜など
中央大学 文学部(社会学専攻など)自己推薦入学試験、指定校推薦入学試験、5学部共通選抜、学部別選抜など
同志社女子大学 現代社会学部AO方式入学者選抜、推薦入学試験S(公募制)、一般入学試験など
長崎県立大学 国際社会学部一般選抜(前期日程・後期日程)、学校推薦型選抜、総合型選抜など
浦和大学 社会学部総合型選抜(「適性診断型」あり)、学校推薦型選抜、特待生選抜試験など

同じ総合型選抜でも、「自己推薦AO」「AO方式」「総合型選抜」と呼び方がさまざまです。名前に引っぱられず、中身が3つの種類のどれにあたるかを確かめましょう。

入試方式を確かめる手順

次の手順で調べると、抜けもれなく確かめられます。

入試方式の調べ方
  1. 志望校の公式サイトで、入試ガイドや入試情報のページを開く
  2. 社会学部(学科)が対象になっている方式の名前をすべて書き出す
  3. それぞれが一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜のどれかを確かめる
  4. 出願期間、試験日、試験の内容(科目・小論文・面接)を書き足す
  5. 分からない点は、オープンキャンパスや入試相談で聞く
よくある失敗

「学部全体で実施している」と思い込んで出願したら、自分の志望学科は対象外だった、ということがあります。明治学院大学のように、方式ごとに対象の学科が分かれている例もあるので、学科単位で確かめておきましょう。

社会人や編入で社会学部を目指す場合

『高校生ではないけれど、社会学部で学びたい』という方もいますよね。社会人や編入学の入試を用意している大学もあります。

大学・学部公式サイトで確認できた入試の例
大東文化大学 社会学部社会人特別選抜試験
目白大学 社会学部社会人特別選抜、編入学選抜
浦和大学 社会学部2027年度入学者選抜から全学科で編入学の受け入れを開始
大手前大学 通信教育部 現代社会学部正科生(1年次入学)、正科生(2・3・4年次編入学)など

要項でも、社会人を対象にした選抜は、一般の入試の日程によらなくてもよいとされています。日程は大学ごとに違うので、早めに公式サイトで確かめましょう。

入試方式は年度によって変わることがあります。最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。

志望理由に使える「自分の問い」の見つけ方

先に結論

社会学部の志望理由は、「将来の夢」より「大学で調べてみたい問い」を軸にすると書きやすくなります。身近な疑問を、社会学のテーマにつなげるのがコツです。

『志望理由書に書けるような立派な夢がない』と悩んでいませんか。

社会学部の場合、それは心配いりません。社会学は、身近な出来事に「なぜ?」を立てて調べる学問だからです。日本学術会議の参照基準も、社会学の特徴として、学生自らがテーマを見つけて卒業論文を書ける点を挙げています。

自分の問いを見つける4つのステップ

次のワークで、自分の問いを作ってみてください。紙とペンがあれば、すぐに始められます。

自分の問いを見つけるワーク
  1. 最近「モヤモヤした」「不思議だった」出来事を3つ書き出す
  2. それぞれに「なぜそうなるのか?」を一文で付ける
  3. その問いを、誰に聞けば、何を調べれば分かるかを書く
  4. 一番調べてみたい問いを選び、志望校の学科やゼミで扱えそうかを確かめる

問いの例

ワークの答えの例を、いくつか挙げてみます。

モヤモヤした出来事自分の問い近い社会学のテーマ
地元の商店街の店が減った人が減る町で、住む人のつながりはどう変わる?地域社会
SNSで友達の投稿に気をつかうSNSの中の「空気」はどうやって生まれる?メディアとコミュニケーション
家の手伝いの分担が気になる家事の分担は、家庭によってどう違う?家族とジェンダー
外国にルーツのある友達が増えた地域で多文化はどう共存している?グローバリゼーションとエスニシティ
志望理由に使える自分の問いを、出来事・問い・社会学のテーマの順に作るワークの図解

問いができたら、面接で聞かれた時に答えられるよう、声に出して練習しておきましょう。例えば、こんなやり取りです。

「なぜ社会学部を志望したのですか?」
「地元の商店街が静かになった理由を、住んでいる人の話から調べてみたいと思ったからです」

問いが具体的だと、面接官も話を広げやすくなります。そこから「大学で何を学びたいか」につなげられれば十分です。

一般選抜の科目と、準備の考え方

先に結論

一般選抜の科目は大学・方式ごとに違います。共通テストを使う方式なら、出題される教科・科目を知ったうえで、志望校が指定する科目を募集要項で確かめるのが基本です。

『社会学部の一般選抜って、どの科目が必要なの?』と気になりますよね。

まず、令和9年度の大学入学共通テストで出題される教科・科目を、大学入試センターの資料からまとめました。

教科出題される科目(令和9年度)
国語『国語』(90分・200点)
地理歴史・公民『地理総合,地理探究』『歴史総合,日本史探究』『歴史総合,世界史探究』『公共,倫理』『公共,政治・経済』『地理総合/歴史総合/公共』から最大2科目
数学『数学Ⅰ,数学A』『数学Ⅰ』から1科目、『数学Ⅱ,数学B,数学C』
理科『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』から最大2科目
外国語『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』から1科目
情報『情報Ⅰ』(60分・100点)

このうち何を使うかは、大学・学部・方式ごとに決まっています。詳しくは大学入試センターの出題教科・科目の資料(PDF)で確かめられます。

志望校の科目を確かめるチェック

大学独自の試験も含めて、次の点を募集要項で確かめておきましょう。

一般選抜で確かめたいこと
  • 社会学部(学科)で使う教科と科目、配点
  • 共通テストを使う方式か、大学独自の試験か、両方か
  • 英語の外部検定試験を使える方式があるか
  • 試験の形式(マーク式か記述式か)と、過去問の入手方法

社会学部は、方式によって使う科目や配点が違うことがあります。得意な科目を生かせる方式がないか、方式ごとに見比べてみてください。

社会学部の入試についてよくある相談

先に結論

よく届くのは「志望理由が書けない」「面接で何を聞かれる?」「小論文の過去問はどう手に入れる?」という相談です。どれも、大学が公開している情報から準備を始められます。

社会学部の入試を考える高校生からよく聞く相談に、要点をしぼって答えます。

相談1: 推薦入試の志望理由で「なぜこの大学か」が書けない

『どの大学でも同じことを書いてしまいそう』と悩みますよね。

そんな時は、志望校の学科で「自分の問い」を扱えそうな授業やゼミ、コースを1つ見つけてみてください。例えば、目白大学の地域社会学科なら「観光・まちづくりコース」、明治学院大学の社会学科なら「環境とコミュニティ」コースのように、名前を挙げて書けます。

「この授業で、自分の問いをこう調べたい」と書けば、その大学でなければいけない理由になります。

相談2: 総合型選抜の面接では、どんなことを聞かれる?

具体的な質問は大学によって違うので、ここで言い切ることはできません。ただ、要項は総合型選抜で、学ぶ意欲や目的意識などを総合的に見るとしています。

そのため、志望理由書に書いた内容を、自分の言葉で深く話せるかが大切です。「なぜその問いに興味を持ったのか」「大学で何を学びたいか」「卒業後にどう生かしたいか」の3つは、答えを準備しておきましょう。

相談3: 推薦入試の小論文の過去問は、どうすれば手に入る?

まずは志望校の公式サイトの入試情報のページを確かめてみてください。過去の問題を公開している大学もあります。

見つからない時は、オープンキャンパスの入試相談や、大学の入試担当の窓口に問い合わせる方法があります。資料請求で入試ガイドを取り寄せると、試験の形式が書かれていることもありますよ。

相談4: 社会学部の一般入試はマーク式?記述式?

試験の形式は、大学や方式によって違います。同じ大学でも、方式によって形式が変わることもあります。

確かめるには、入試ガイドや過去問題の公開ページを見るのが近道です。形式が分かったら、同じ形式の問題で練習しておくと、本番で戸惑いにくくなります。

気になる大学を2〜3校に絞ったら、資料を取り寄せて入試方式や日程を見比べてみましょう。資料は大学の公式サイトから頼めるほか、複数の大学の資料をまとめて取り寄せられる進学情報サイトもあります。

社会学部ドットコム

気になる社会学部の資料を取り寄せて比べたい方へ

社会学部は、同じ学部名でも学科・コース・取れる資格・キャンパスが大学ごとに違います。気になる大学を2〜3校に絞ったら、資料を取り寄せて同じ観点で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と、届いた資料の見比べ方をまとめました。

無料社会学部の資料請求で比べる方法を見る

学部・学科の構成や入試方式は年度で変わります。最新の情報は各大学の公式サイトで確認してください。

資料の見比べ方は社会学部の大学資料請求で比べるポイントで、大学の探し方は社会学部がある大学の探し方で紹介しています。MARCHや関関同立を考えている方はMARCH・関関同立の社会学部、大学選びの基準は自分に合う大学の選び方も参考にしてみてください。

よくある質問

社会学部の入試にはどんな種類がありますか?

一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の3つが基本です。大学ごとに「自己推薦AO」「公募制推薦」など名前が違うので、どの種類にあたるかを募集要項で確かめましょう。

総合型選抜はいつ出願できますか?

令和9年度(2027年4月入学)の決まりでは、出願の受付は2026年9月1日以降、結果の発表は11月1日以降です。具体的な日程は大学ごとに違います。

社会学部の志望理由には何を書けばいいですか?

将来の夢が決まっていなくても大丈夫です。身近な出来事から「大学で調べてみたい問い」を作り、志望校のどの授業やゼミで学びたいかとつなげると書きやすくなります。

学校推薦型選抜は誰でも出願できますか?

学校推薦型選抜は、出身高校の校長の推薦が必要で、自分の意思だけでは出願できません。推薦の条件は大学の募集要項に示されているので、早めに確かめておきましょう。

社会学部の一般選抜で数学は必要ですか?

大学や方式によって違います。共通テストを使う方式や大学独自の試験で、どの教科・科目を使うかを募集要項で確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 社会学部の入試は、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜の3つが基本
  • 時期表で見ると、総合型、学校推薦型、一般選抜の順に進む
  • 入試方式の名前は大学ごとに違うので、学科単位で書き出して確かめる
  • 志望理由は、将来の夢より「大学で調べたい問い」を軸にする
  • 2〜3校に絞り、資料で入試方式と日程を見比べる

社会学部の入試は、仕組みを知れば怖くありません。まずは自分の問いを1つ作り、それを学べそうな大学の入試方式を書き出すところから始めてみてください。

社会学部ドットコム

社会学部ドットコム 編集部

社会学部で学べること、学科や名前の似た学部の違い、社会学部がある大学の探し方、入試と資料請求での比べ方を、進路を考える高校生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次